ありがとう、銅メダル。

ありがとう。

宮崎県延岡市出身の松田丈志選手が、
きょう、オリンピックの大舞台で、
見事銅メダルを獲得しました・・・！！！

松田くんが高校の時から、
あの延岡の東海（とうみ）スイミングクラブでの
練習のようすを取材してきました。

そう、皆さんもご存知、
中学校のプールに、
ビニールを張ったあの場所です。

台風の時はビニールはボロボロになるし、
真冬はボイラーをたいて
温水にする。
彼と、彼のコーチの久世さんは、
「ここが原点」と言って
中京大学から頻繁に帰って
この場所で練習を行ってきました。

４年前のアテネ。
日本人として半世紀ぶりくらいに
松田くんは自由形で決勝に進出したけれど、
メダルの獲得はならなかった。

それから。

メダルというものがいかに重要なものか。

身をもって感じてきたといいます。


自由形は世界と差がある。
それなら、


可能性のある、バタフライで・・・！！！

試行錯誤を繰り返しながら、
彼はここ１年くらいでバタに集中し始め、
全ての苦しい試合も糧にしながら
限界というものを超えてきました。

久世コーチと苦楽を共にし、
遊ぶ時間なんてないまま
ここまで頑張ってきたこと、
みんな知ってるよ。

「勝っておごるな
　　　負けてくさるな」

久世コーチがず～っと言い続けてきた言葉です。


２年連続で、一緒に初日の出を拝みました。


今年元旦、彼は雲に隠れた初日を見てこう言いました。

「自分が日の丸あげろ、ってことやね」

正直、今回のメダルは、
もちろん可能性はあったけど、
まだまだ不確定要素がたくさんあった。
それこそ日本記録を更新するくらいの
泳ぎをしなければ、
決勝に進出はできても、
メダルに届くことはないかもしれない。


だけど彼は、
やってのけた。


きょう会社でみんなでテレビを見て応援したよ。

福岡でもいっぱいファンができてた。

メダルが決まった瞬間、
みんなで拍手をした。

よく、

頑張ったなあ。


松田くんのメダルで
私の取材を思い出してくれた、
舞ちゃん、しんちゃん、さちこ、まさよ、
ありがとね。

彼が帰ってきたとき
再び取材をすることはできないけれど、

ほんと、

これまでのスポーツキャスター冥利に
尽きます・・・！！