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助けなしには。 [お仕事(取材)]

取材に応じてくださる方々。
助けなしには、
伝える力も0か100くらいの差になる。


いま進めてる取材、「認知症」。

ほんとは1年半くらい前にも
やりたい!と思っていて、
まだ50歳代で病気を発症された男性と
奥さまに取材のお願いをしました。

お2人は認知症についてもっと知ってもらいたいと
全国で講演活動をされていました。

たくさんの人に「知ってもらうためなら」と
取材を受けてくださったのですが、
こちら側の都合で結局その時は取材ができず。

残念ながらご主人が亡くなったことを
最近聞きました。



マスコミに出るということ。
殊にデリケートなこのような内容。
 
プライベートな姿
決して美しくない、人には見せたくないところも
たくさんあったろう。


それでも、それがきっと使命だと。
懸命に奮い立たせ 人の前に立つ

その勇気が見事で。




一方で私の「伝えたい」想いも
その時から燻り続けていて、
今回実際に取材をスタートさせることに。

取材アポを取るのには
紆余曲折ありました。


分かります。
分かりますとも。

病気で施設にいる大事な家族ですもの。

正直、カメラが入ること自体あり得ないと
目をむくのも当たり前だと思う。


それを心から温かい気持ちで
迎えてくれた施設がありました。

大牟田市の、介護老人福祉施設、
小規模多機能型居宅介護「美さと」。

そこは優しさに溢れた、穏やかな空間でした。

利用されている方々は皆さん認知症です。
皆さん楽しそうに笑ってらっしゃるんです。

管理者の山崎さんは、
「お年寄りは皆さん優しいんですよね。
今出ているのは皆さんが元々持たれているものなんですよ。
私たちはそれをいかに導くかだけなんです」


こんな施設があることも知らずに
家で一人で抱えて
悩み苦しむ人が減るように

そして誰もがいずれなる可能性のある
認知症という病気を知ってもらって
地域で協力しながら
正しい対応をしていけるように。


山崎さんが伝えたいことを
インタビューに答えてくださった
ご家族の想いを
私がきちんと代弁できるように。


理解と協力なしには
伝える力も半減する。


たくさんの想いの中
撮影させたもらった1つのシーンが
「伝える」ことに100倍も200倍ものパワーを
発揮する。そんな力のある映像がある。

助けなしには
あり得ないのです。


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