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知っているということ  [日々の出来事]



きょうの西日本新聞の一面でした。
「成人T細胞白血病」
厚生労働省が20年ぶりに方針転換し
全国の妊婦が検査を行うべきだとする記事です。

その白血病って何?
妊婦が検査???

ご存知ない方も多いと思います。

私も半年前までは
全く知りませんでした。

友人が病気を発症するまでは。


ちょっと難しい話になるのかもしれませんが、
知っておいてほしいのです。
だって知ってるだけで
救われる命があるのだから。


その成人T細胞白血病は
原因ウイルスが
母乳などを通し母子感染することで
主に40歳以降になって発症する
血液の病気です。

特に南九州に多い病気で、
九州の風土病とも言われているものです。

記事によると20年前の知見では
放置していてもいずれ自然消滅するだろうと
考えられ、
対応は国単位ではなく、
各地方自治体に
委ねられてきたそうです。

それが現在
九州だけでなく
大都市圏へ拡大しているというのです。

厚生労働省の研究チームが
国の問題として忌々しき事態であると捉え、
母子感染を防ぐため、
全国の妊婦に感染の有無を調べるべきとの
方針を打ち立てたといいます。

感染を確認できれば、
母乳を与えないようにすることで
ほとんどの母子感染を
防ぐことができるのです。


この病気に関して放置状態だったため、
対策が遅れてしまった。


友人は抗がん剤治療で
毎日苦しみ、闘い続けています。

遅すぎた対応?

でも、たら、れば、を言ったってキリがない。


国が動こうとしていること、
そしてほかの紙面には
一切載っていなかった
この記事を、一面トップで
西日本新聞が載せたこと。

そして
こうやって目をとめる人間がいるということ。

どうか知っていてほしいのです。
それだけで
苦しむ人が減るのだから。


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コメント 8

番長

身近でいらっしゃるのは辛いですね。
私も義父が癌で亡くなりましたが、早期発見、
早期治療が第一ですし、知ってると知らないとでは
大違いですから。新聞の一面とはいえ、
多くの方に知ってもらいたいですね!
by 番長 (2010-03-08 22:54) 

love

知らなかった・・・
教えてくれてありがとう!
いつも見てるよー
by love (2010-03-09 00:09) 

こだま・ひかり

世の中には知らない病気がたくさんあります。まさか自分だけは掛かりはしないだろうと思っていますが、掛かったときの絶望感は言葉では表現できません。元気だった私の妻は治療方法がまだ確立していない特定疾患を患い、9年間の闘病生活ののち4年前に亡くなりました。病気の早期発見、早期治療が可能ならぜひ推進していきたいものです。
by こだま・ひかり (2010-03-09 09:55) 

ぱらマン

愛情の印のような母乳が元で発症するなんて・・・・悲しい。
早く教えてあげないといけない人がいるかも知れないのに
一切載せていないとは何事だ。
by ぱらマン (2010-03-09 14:53) 

もとむら

成人T細胞白血病を発症させるウィルスが原因となるもうひとつの病気、HAMをご存知でしょうか?
成人T細胞白血病と同様の感染経路・潜伏期を経て発症し10年単位の長い時間をかけて下肢が麻痺する〜立てない歩けない状態になる病気です。
未だ有効な治療法はないのですが、罹患者が少ないことや難病指定されていないことなどから、治療法の研究が進んでいないというのが実情のようです。

実は私の親戚の一家が代々この病に(おそらく)罹っており…親父さんはもう10年以上歩けない生活ですが、私と3つ違いの息子の方も5年ほど前から歩行困難になり始めているとか。
症例が医療現場であまり知られていないのか、本人たちは遺伝病として捉えているらしく、自分の家系の運命を粛々と受け入れているようなふうなんですよ。
だから今回の報道が彼らの希望になってくれればと思うし、他媒体がベタ記事ほどにも扱わなかった情報を2日連続でトップで取り上げた西日本新聞の侠気には感謝したい気持ちです。

そして1日も早くこの病気の治療法が見つかり、1日も早くATLやHAMなどHTLV1由来の病気が撲滅されるよう、願ってやまないのです。
by もとむら (2010-03-10 10:26) 

ゆきまる

今朝のNHK「生活ほっとモーニング」でも特集されてたよ~。
南九州での感染率がとても高くて,びっくりした。
私も南九州出身だけど,全然知らなかったよ…。

本当に,周知が大事だよね(><)
by ゆきまる (2010-03-10 11:13) 

Tomi

私も今、このブログを見て「成人T細胞白血病」知りました。教えくれてありがとう。
by Tomi (2010-03-10 13:00) 

kko

みなさま

 反応頂いて、恐縮です。そして、ありがとう。
 
 身近でその苦悩を知るもとむらさま、いまの医療が
 匙を投げることの痛みを知るこだま・ひかりさま
 心中お察し致します。


 ここからでも広がるものがある。

by kko (2010-03-19 00:11) 

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